腰痛でお悩みの方は多いのではないでしょうか?

日本の腰痛人口は約2,800万人で、30代から増え始め、40代~60代に特に多く、2人に1人は腰痛持ちです。

また日本人の8割以上が生涯において腰痛を経験するといわれており、もはや腰痛は国民病ともいえるでしょう。

この記事では、腰痛になりにくくするための日常生活の過ごし方をお伝えしていきます。

目次

①椎間板って?壊れないようにするためには水分量が大事

②腰の構造について いわゆる腰を回せは嘘!?

③腰に優しい姿勢とは

④重たい荷物を持つ時、前にかがむときの体の使い方

⑤まとめ

①椎間板って?壊れないようにするためには水分量が大事

「椎間板」って1度は耳にしたことはあるのではないでしょうか?椎間板ヘルニアは特に有名ですね。

頭と1番目の首の骨の関節を除き、すべての背骨の間にあるものです。

役目としては衝撃吸収作用。背骨にかかる負担を逃がしてくれています。

そしてそのクッション構造は約80%が水分でできているといわれています。

いかに水分量が大事かが分かりますね。

人間の身体は約60%が水分でできているといわれています。(男性は約60%、女性は約55%。また、赤ちゃんは約80%、ご高齢の方は約50%)

ご年齢を重ねるにつれて水分量が減りますので、背骨にかかる負担が徐々に増え、いずれ変形し脊柱管狭窄症になりやすくなります。

また、椎間板はスポンジのような構造をしており重力が加わると水分を放出します。椎間板には血管がなく、この現象が椎間板に栄養素

を与えているといわれています。水分が放出されることにより夕方には伸長が1%(1.5~2㎝)縮みます。身体測定で身長にばらつ

きが出るのはこのためです。では、その放出された水分はいつ回復するのでしょうか?それは就寝中です。よって椎間板の水分量は起床

時が一番あるといわれています。睡眠時間を確保できていないと椎間板に水分が戻らない状態で活動してしまい、壊れてしまうきっかけ

となってしまうのです。1日7時間は睡眠時間を確保することが推奨されています。

また、人は1日に2ℓの水分を失うといわれています。その分を補充しなければなりません。

水分を適切に摂取する、睡眠時間を十分に確保することが椎間板を守る大切な習慣なのです。

②腰の構造について いわゆる腰を回せは嘘!?

運動経験のある方は特に聞いたことがあるのではないでしょうか?

「もっと腰を回せ!」

実は腰を回そうとしたら関節が壊れてしまいます。

腰の椎間関節関節面は90度縦に近い構造をしており、前後の曲げ伸ばしは得意ですが、回ることは苦手なのです。

体を回すには股関節と胸郭の柔軟性が大事だと覚えておきましょう。

「腰を回せ」より「お尻を回せ」「みぞおちを回せ」が正しい表現です。

腰に優しい姿勢とは

座っているよりも立っている方が良く、横向きで寝るよりも仰向けで寝るほうが椎間板に加わる圧力は少ないです。

立っているよりも座っているほうが椎間板に加わる圧力は1.5倍近くなるともいわれています。

なんと日本人は1日平均約7時間座っているともいわれていて、世界一座っている時間が長いといいます。

座っている時間が長いと腰痛のリスクが高くなるだけではなく、死亡率も高くなるとのデータが出ています。

人間の筋肉は約60~70%が下半身に集中しており、座りっぱなしでいると筋力の低下や血流の悪化に繋がります。

このリスクを踏まえて、海外の企業ではスタンディングワークが浸透してきており、日本の企業でも取り入れる企業が出てきています。

一度座ってしまうとなかなか立ち上がれないもの。30分~1時間には1回立ち上がって身体を伸ばしたりすることが大切です。

身体の為にも、立ち上がる意識を持ち続けていきましょう。

④重たい荷物を持つ時、前にかがむ時の体の使い方

一番大切なのは前にかがむ時に捻らない事です。

腰の構造の話でも触れましたが、腰は捻ることが苦手です。

ぎっくり腰になった方に問うと、だいたいの方が腰に捻りのストレスが加わった受傷機転を答えます。

荷物を持ち上げるとき、物を拾ったりするときは必ず体の正面で動くようにしましょう。

また、下半身の筋力を上手く使うことが大切で、股関節、膝関節、足関節を上手く機能させることが必要になります。

また、すでに腰痛を感じていて、片側に痛みを感じている場合、痛みを感じているほうの足を一歩前に出してかがむと楽に感じます。

これは、もも裏の筋肉の緊張が緩み、腰へのストレスが減るためです。顔を洗ったり、掃除機をかけたりするときに試してみてくださ

い。

まとめ

腰痛に1度なると身体を動かすのも怖くなってしまいますよね。

しかしその感情が、慢性腰痛を作ってしまっているともいわれています。

身体を動かしても大丈夫!いうことを頭に覚えさせていくことも腰の大事な治療なのです。

そのためには正しい身体の使い方や、日頃できる対処法を知っていかなくてはなりません。

当院は慢性腰痛の治療を得意としています。

是非1度ご相談ください。

F.E.S整骨院

〒326‐0822

栃木県足利市田中町65‐2 ビューティ―モール1階C号室

☎ 0284‐73‐1886

この記事を書いた人

FES整骨 吉澤惇
FES整骨 吉澤惇
根っからの足利人が健康に対して本気で考え、[関わる全ての方を元気にする]ことを掲げて事業をしてきました。一生勉強一生健康が座右の銘です。現場では一生健康でいられる人が1人でも増えるように全力でサポートしていきます。是非お気軽にご相談くださいませ。

【保有資格】
柔道整復師/中高保健体育教諭免許/メディカルフィットネス協会ウォーキングトレーナー/ファスティングマイスター/ファイナンシャルプランナー